教育常任委員会 質疑(1)

令和2年12月10日

新型コロナ感染拡大中の教育活動等について

西村日加留:
自由民主党の西村日加留です。よろしくお願いします。
この新型ウイルスが湖北省武漢市で発見されてから、一昨日の8日で一年が経過したと言われています。振り返って、大阪教育業界も大きな影響を受け、刻々と状況が変わる中、教育現場では生徒を最優先に考え御対応されたことに改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。

さて、本質問内容で、私は、伝わりやすく「コロナウイルス」と使いますが、そろそろ「武漢肺炎ウイルス」、「武漢ウイルス」と言って教えてもいいのではないかと私は思っております。メディア等を拝見すると、感染症対策やGoToトラベルの話題ばかりです。そもそも我が国は島国であり、海から入ってくることしかあり得ません。感染の抑え込みに成功しているニュージーランドや台湾は、原則持ち込まない水際対策をしております。今、台湾の学生がリアルタイムでどのような学習や学び、考えているのかすごく気になるところです。今優先するなら、入国を最大限厳格化すること、また検疫を強化することだと思います。しかし、これは国会議員に言うことであります。「コロナ」と呼ぶか「武漢」と呼ぶかのレベルの話ではないですが、明らかに人的につくられたウイルスがどこで発生してどのように入ってきたか。何より大阪は関西国際空港もあり、港もあります。地理学的にもこの勉強は大切であり、このような事態が今後起こらないためにも、次世代につないでいくことが重要で、教育現場としても大切な授業になるかと思います。このことを冒頭に申し上げて、準備させていただいた質問に移らせていただきます。

レッドステージ時の教育活動を通常継続する理由について

初めに、レッドステージ移行後の教育活動等について伺います。
7月3日に行われた大阪府新型コロナウイルス対策本部会議において、レッドステージ移行後は、分散登校、短縮授業を行う旨の確認がなされたと認識しておりますが、先日行われた同会議において、一クラスの人数を40人とした通常授業を継続する旨の内容が確認されました。
改めてこの部分について確認したいのですが、取扱い部分を変更した理由を説明願います。よろしくお願いします。

大久保宣明 高等学校課長:
先日、日本小児科学会が示した医学的な知見におきまして、十歳未満及び十代では罹患率が他の年代と比べ低くなっており、発症割合、重症化する割合とも小さいとされております。また、学校内でのクラスターは、社会全体から見ると多くはないこと、屋外活動や社会的交流の減少が子どもの心身に影響を及ぼすことなどの指摘もなされております。
また、府の専門家会議の委員からは、教育の機会を確保するという観点からも、一層の感染予防策の徹底を継続した上で、現行の教育体制を続行することは妥当であるとの意見を頂戴しているところでございます。
このような御指摘等を踏まえまして、府立学校においては、感染症対策を改めて徹底いたしますとともに、感染リスクの高い一部の教科活動等を制限することにより、リスクを低減させながら、一教室40人での教育活動を継続できると判断をいたしました。

年末年始期間の活動について

西村日加留:
一クラスの人数を40人とした教育活動を継続するに当たっては、感染症対策をしっかりと徹底し、感染リスクの低減に努めていただきますよう、よろしくお願いいたします。
一方で、先ほど述べた12月3日の対策本部会議では、年末年始の教育活動等を行わないともされていたが、これについて具体的な取組について教えていただきたいです。よろしくお願いします。

大久保宣明 高等学校課長:
12月29日から1月3日までの間につきましては、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大状況や、それに伴う保健所、医療機関等の負担にも配慮する必要があることなどを踏まえまして、府としても教育活動等を停止すべきであると考えております。
例年であれば、部活動の練習試合等が行われているところですが、今年度の年末年始につきましては、全国大会等の一部の活動を除きまして、この期間の教育活動等を行わないよう府立学校に通知したところでございます。

西村日加留:
通知されたとの旨ですが、私は個人的に大賛成です。ありがとうございます。
教育機関は、教育機関としての社会的役割があると考えます。学校において陽性者が確認されれば、保健所等と連携し、校内の消毒や濃厚接触者の特定などの作業が必要となり、濃厚接触者と特定された者は検査を受けるため、医療機関にも負担がかかります。年末年始の教育活動を停止すれば、医療現場等への負担も一定低減できると考えております。引き続き、教育機関としての社会的役割を十分に考慮しながら、しっかりと教育活動を継続していただきますよう、よろしくお願いいたします。

コロナ禍での学習支援について

西村日加留:
コロナ禍での学習支援について伺います。
今年は、新型コロナウイルス感染症に係る四月から五月にかけての一斉臨時休業期間を経て、府立高校の授業は六月一日より段階的にスタートし、各校、長期休業期間中に授業を実施するなど、生徒の学習保障を行っていると聞いておりますが、本来、四月から始まる授業が遅れてスタートしていることに加えて、今般の新型コロナウイルス感染拡大により臨時休業となる学校が増えている中、生徒の学習の遅れが懸念されますが、どのような対応を行っているのか、高等学校課長にお伺いします。

大久保宣明 高等学校課長:
委員お示しのとおり、府立高校では、この六月中旬まで臨時休業が長期にわたったことによりまして、通常より短い期間で年間の授業を実施しております。このことから、土曜日などに授業を行うことに加えまして、生徒の学習の定着状況に応じ、個別の指導も必要であると考えております。
そのため、府教育庁では、今年度、府立高校等に学習指導員を配置いたしまして、学習内容の定着が不十分な生徒に対し、個別にきめ細かなフォローができるよう、放課後の補習等を行っているところでございます。

西村日加留:
コロナ禍の中で多くの生徒が学習面で不安を抱いているかと考えております。学習指導員等の活用によりきめ細やかな支援を継続的に行っていくことは重要で、次年度以降も続く前提で御準備していただきまして、このような人的支援を続けていただきますよう、よろしくお願いいたします。

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