環境農林水産常任委員会 質疑(8)

令和4年3月14日

ロシア産エネルギー依存と影響について

我が国のエネルギーは海外からの輸入に依存しています。ロシアがエネルギー輸出の可否を「武器」として使っている今、その点についてあらためて警鐘を鳴らす意味で府の受け止めを質問しました。

西村日加留:
ウクライナ情勢に関連するエネルギー問題について。
本議会においても、ロシアによるウクライナへの侵略を強く非難する決議案を全会一致で採決しました。しかし、残念ながら、ロシア軍による、まさに力による一方的な侵略が現在も止まることなく続いております。これは決して対岸の火事ではなく、他人事ではありません。

その中でも、エネルギー事情に大きな影響を与えることは間違いありません。エネルギーの需給をめぐる情勢は、時には国際政治の影響も受けることと、複雑な要因によって変化すると再認識しました。
私としては、様々なことが懸念されますが、まずは、府の気候変動対策やエネルギー施策にも影響が及ぶ点について、府としてどういう受け止めをされているのか、お伺いします。

水田克史 エネルギー政策課長:
このたびのウクライナ情勢への対応及びエネルギーの安定的かつ効率的な供給の確保については、国の所掌であることから、その動向について注視してまいります。
今回のような状況を受け、本府のエネルギー政策や気候変動対策の観点から、再生可能エネルギーの普及の重要性を再認識いたしたところでございます。また、温室効果ガス排出量の削減目標達成のためにも、併せてより一層の省エネ対策の推進が極めて重要であると考えております。引き続き、再エネの普及拡大と省エネの推進に向け、着実に取り組んでまいります。

西村日加留:
ありがとうございます。
そもそも、この質問に府がどうこう言えるとは思っておりませんでした。しかしながら、本当に対岸の火事ではない。少し関電と東電の資料を見ますと、やっぱりロシアからの原油を一五%ほど調達しているという数字もあります。本当に原油以外でも天然ガスもあり、入れているのはそれで、使っているのが、ロシアからの原油は三・六%で、ANG、天然ガスに関しては八・八%使っているとも聞いております。こういう状況ではありますので、国の動向を注視する、確かにそうなんですが、じゃあ、この国はどうかといいますと、国連の常任理事国であり、国連安保理は機能しておりません。そういうことも踏まえまして、やはりどういう状況が起きるかも含めて先の先まで考える必要があるかと思います。

また、エネルギー以外でも、小麦、これもロシア、ウクライナで世界の三〇%ほど出しているとも聞いておりますので、本当に今後どうなる展開か分かりませんが、いろいろなことを考えなくてはいけない。
一つが、先日も北方領土のほうでロシア軍が大規模な軍事演習をしたということを聞いております。これで次、東アジア、台湾有事が起きた際には、台湾の南のバシー海峡の運航が厳しくなれば、本当にエネルギーは限りなく日本は厳しい状況になります。この明かりがついている電気も、また、ついているこのモニターも、よそから入れている電力がなくなれば、再エネどころでは対応できなくなりますので、いろんなことを考えなくてはいけない今の状況だと、私も本当に映像等、また、いろいろな情報を聞きながら、このウクライナの状況で、一刻も早く和平といいますか、ロシア軍が撤退することを祈っております。

今回、環境農林水産常任委員会ということで、エネルギーということでお聞きしましたが、危惧するところもたくさん言いますが、これは私は転換のときだと思っております。今まで、それこそ木材も、海外産が安くて日本のほうが売れなかったとか、物に関してもよく聞いたこともあります。日本の生産より海外で作ったほうが安いとかいうこともありますが、これがチャンスと捉えて、ぜひ近くの奈良産の吉野杉とかをどんどん使って、国産のいいものをより国民に提供して使えば、いい転換期になるかと思っておりますので、引き続き、私もそういう考えを持ちながら府民のために府政に邁進したいと思います。
るる申し上げましたが、私の質問を終わります。ありがとうございました。

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