本会議 一般質問(2)

令和元年12月13日

万博における防災・減災技術の活用について

西村日加留:
次に、2025年大阪・関西万博における防災・減災技術の活用についてお伺いします。
2025年大阪・関西万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、万博会場を新たな技術やシステムを実証、実装させる未来社会の実験場として、多くの国や企業、団体などから、将来の人々の生活スタイルに変化をもたらすようなさまざまなチャレンジが発信される場となることを期待しています。

かねて私は、この大阪・関西万博において日本ならではの提案ができればと考えている。近年、災害の発生頻度に差はあるものの、世界的な気候変動などの影響により、世界の各地において多くの自然災害が発生し、その自然災害にどう立ち向かっていくかで人類の未来を左右するとも言われています。また、これまで数多くの災害に見舞われた我が国では、水害や土砂災害、台風、地震、火山などの自然災害に対するすぐれた技術により防災・減災対策が進み、官民ともにこうしたノウハウを蓄積しています。

命を守り、より安全安心に暮らせる提案として、ぜひこれらの技術が生かされた万博としてほしいと思いますが、吉村知事の御所見をお伺いします。

吉村洋文 知事:
西村議員の御質問にお答えをします。
私自身、大阪・関西万博の誘致で世界各国を回りました。その中で、日本において非常に災害が多い、大阪の地震もそうでしたし、台風もそうでした。それから、東日本の津波もそうでした。それに対する復興の技術、災害対応の技術が非常にレベルが高いということが、世界において認識されています。世界でも、津波やいろんな自然災害で非常に苦しい思いをされている国の大臣であったり大使の方とお話しすると、そういう話になることもよくあります。

なので、議員の御指摘のポイントというのは、まさに世界のそういった災害が多い国の方は、非常に注目をしているところなんだなということを改めて僕自身も体感して実感したところでもあります。この大阪・関西万博のまさにその会場を災害に強い安全安心な会場とするというのが、まさにこの日本の防災・減災技術の発信につながるというふうに認識をしています。

現在、博覧会協会においては、万博を世界の課題解決に向けた未来社会の実験場とするためのアイデア募集もしている状況で、会場整備にも生かすことにしています。私としても、防災・減災を初め、我が国が有する技術、ノウハウを世界に発信して、SDGs達成に貢献する万博になるように、引き続き協会とともに全力で取り組んでいきたいと思います。

西村日加留:
吉村知事、よろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました