本会議 一般質問(4)

令和元年12月13日

広域的なサイクルルートの形成について

西村日加留:
次に、広域的なサイクルルートの形成についてお伺いします。
近年、我が国において、自転車のスポーツが盛んになりつつあり、二〇一八年には、私の地元堺市の大泉緑地公園で自転車のモトクロス競技であるBMXの国際大会が開催されました。二〇二一年には、岸和田市で開催されるワールドマスターズゲームズでBMXが開催されます。また、堺市の大仙公園においては、自転車のレース競技であるツアー・オブ・ジャパン堺ステージが毎年開催されるなど、サイクルスポーツへの関心が徐々に高まりつつあるところです。

先月には、しまなみ海道や琵琶湖、霞ケ浦のルートがナショナルサイクルルートとして指定され、サイクリングの聖地ともなっております。自転車の文化が、根づいています。これらの地域では、大規模な大会が開催され、多くの方が参加されており、地域の観光振興にも貢献されております。
サイクリングは、健康寿命の延伸にもつながり、環境にもやさしいと言われており、特に大阪南部を盛り上げていくためにも、近隣府県や市町村、関係団体との協力、支援を行いながら、観光振興やまちづくりにもつながる取り組みとして推進していきたいと考えております。

そこで、大阪府における広域サイクルルート連携の現状や取り組み状況についてお伺いします。
また、私の地元を走る泉州サイクルルート、南河内サイクルラインは、まだまだ知名度が低いと感じておりますので、より多くの人が利用することや、地域にサイクル文化が根づくようなまちづくりに取り組んでほしいと考えますが、あわせて住宅まちづくり部長の御所見をお伺いします。

藤本秀司 住宅まちづくり部長:
本府では、グランドデザイン・大阪都市圏に基づき、近隣府県や市町村、民間団体等とともに、さまざまな地域の魅力や資源を活用したまちづくりを推進しており、その一環として、自転車を活用した広域的なサイクルルートの連携についても昨年度から実験的に取り組んでいます。

昨年度は、大阪湾南部エリアにおいて、泉州サイクルルートを軸に和歌山県北部や兵庫県淡路島をつなぐルートで実施し、今年度は、大阪北部エリアにおいて、淀川を軸に京都府や兵庫県をつなぐルートで実施しているところです。

今後、実施事業の検証を行い、府県や市町村、観光振興やまちづくりを担う民間団体等と情報共有を図りながら、広域的な観点から泉州サイクルルートを初めとする各地域のサイクルルートとより緊密に連携し、地域の活性化、魅力あふれる都市空間の創造に取り組んでまいります。

西村日加留:
部長、ありがとうございます。
私としても、泉州サイクルルートにおける広域的なサイクルルートの形成の取り組みと同様に南河内サイクルラインにも広げ、地域の活性化につなげていただきたい。

また、府においては、自転車活用に関する施策との総合的かつ計画的な推進を図る大阪府自転車活用推進計画を年内に策定すると伺っております。
その中で、大阪市、堺市を初めとする市町村と連携し、既存の大規模自転車道を生かした広域的な自転車通行環境の充実方策等を検討するとのことですが、先ほど住宅まちづくり部長から御答弁いただいた泉州サイクルルートと南河内サイクルラインを初めとする関西各地のサイクルルートを連携させるなど、広域的な取り組みとして既存の大規模自転車道の通行環境の充実にも力を入れていただきたいです。

利用者をふやし地域にサイクル文化が根づくよう、しっかりと取り組んでいただきますようお願いします。

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