命を懸けて、国を国民を守る戦に赴き、傷つき倒れた英雄の皆さんが眠っています。
歴史の事実に向き合い、今を真摯に考えることのできる場所(聖地)です。
住宅地の真ん中にありながら、その存在や歴史を知らない人が多い。
世界の各国の状況と比較しても、国が英霊にこたえていない、陸軍墓地の維持を手厚くほどこしていない、過去に正面から向き合わないこの現状こそ、わが国の危険な精神状況そのものであると感じます。
毎期の清掃活動をしながらも、英霊の方々に申し訳ないと痛感しています。
このような思いから管理者である大阪府に対し以下の要望をいたしました。
大阪市が維持管理を担って以来約75年の時間が経過、墓碑等の破損など国立墓地としての再整備は喫緊の課題
大阪市に所在する旧真田山陸軍墓地は、明治4年(1871年)に日本で最初に設置された軍用墓地であり、西南戦争や日清・日露、大東亜戦争における軍人・軍夫の戦死者など、5,000を超える墓碑や8,000を超える方が眠る納骨堂など、全国でも最大規模である。
当墓地は昭和21年(1946年)6月、大蔵次官・内務次官通知「旧軍用墓地の処理に関する件」により同年8月から大阪市と国が国有財産無償貸付契約を締結し、現在も大阪市が当墓地の除草・清掃・緊急修繕などを行っている。
また、維持管理や祭祀などを実施する団体も設立され(昭和22年)、現在「公益財団法人真田山陸軍墓地維持会」等による環境維持活動などが行われているが、当墓地は創設以来150年近くが経過し、墓碑の破損・風化、納骨堂(昭和18年建立)の建物の傷みなど相当進んでおり、地元自治体や維持団体では人手や資金に限界があり、十分な対策ができていないのが現状である。
大阪市では平成30年11月に(当時の大阪市長)吉村市長の時代に、石の補修や国立墓地としての再整備を求める要望書を提出したと聞いているが、未だ課題解決には至っていない。そこで府としても、大阪市が当時の安倍総理に対して行ったこの要望が1日も早く実現するよう働きかけ・支援をお願いする。
私は全国津々浦々にある剣型、軍人墓が無縁仏になり朽ちている状況、ご英霊の墓碑への対応は全国的な問題であり、現代に生きる我々が直面した大きな課題と認識しています。
世界各国は自国の英霊には敬意を表しています。
このような問題に大阪が先んじて取り組み、府内市町村と共有し、お寺や府内公営墓地等と連携を図り、軍人墓等の調査、現状把握のための市町村支援も併せて要望する。