府民文化常任委員会 質疑(1)

令和4年10月14日

ワクチン接種を呼びかける、知事出演の動画について

統一地方選等に向けて、あらためてルールを順守について確認の意味で質問を行いました。

西村日加留:
自民保守の会の西村日加留です。
休憩明けということで、午後からもどうぞよろしくお願いいたします。
早速、質問に移ります。

本年五月から六月にかけて府内主要駅等のデジタルサイネージにおいて、若年層の三回目ワクチン接種を呼びかける知事出演の動画が放映されていたかと思います。私も、たびたび駅等で見さしてもらいまして、ほかに映るものがなくて知事の顔がエンドレスに流れているようなものでありまして。
そこで、この動画が作成された経緯や、主要駅等におけるデジタルサイネージで放送された経緯について、いま一度、広報広聴課長にお伺いします。

須田弘樹 広報広聴課長:
デジタルサイネージの件についてお答えいたします。
まず、動画作成の経緯ということでございます。今年度に入って以降でございますが、若年層の感染者が増加傾向にありまして、ワクチン接種率の低い若い世代に対して接種を呼びかける手法について、健康医療部とともに検討しておりました。
そうした中、その一つとして、訴求力のある知事が出演する動画を作成することとしまして、これをデジタルサイネージのほか、府のホームページやSNSで情報発信することにより、高いPR効果を狙ったものでございます。
次に、デジタルサイネージの放映についてでございますが、これまで広報広聴課において連携協力実績のある民間企業に協力を求めまして、大阪ステーションシティのO-Vision、それからJR大阪駅と阪急大阪梅田駅を結ぶ連絡通路から見えるんですけれどもコーワビジョン、またなんば高島屋前の交差点にありますEDION VISIONなんばといった若者が多く集まる場所におきまして、無償での放映に至ったものでございます。
 一方で、大阪メトロやJR西日本の府内の主要駅構内のサイネージにつきましては、健康医療部が、ワクチン接種促進に係る広報業務を委託した事業者を通じて有償により放映したものでございます。

西村日加留:
 ワクチン接種の促進のため、動画を若年層、また若者が集まるスポットで流すという行為、意義については、私も理解しているつもりです。しかしながら、本動画は、七月十日実施の、この夏に行われた第二十六回参院選挙の公示直前まで放映されていました。
 大阪府では、平成二十六年に、政治的中立性を確保するための組織的活動の制限に関する条例、いわゆる政治的中立条例が施行され、知事選挙においては、任期満了時の九十日前からの府の広報活動等が大きく制限されています。また、今回の参院選挙のように、この条例外ということもありますけども、国政選挙など一部の選挙でも、この条例の趣旨を踏まえ、選挙期間の三週間前から広報活動を自粛していると聞いております。
 しかしながら、自粛期間が選挙期日の三週間前からとはいうものの、メディア等でよく出ている吉村知事の発言力もありまして、条例に基づいての広報活動等の制限期間である任期満了の九十日前からに比べてあまりにも短い期間であったと思いますので、広報広聴課長にお伺いします。

須田弘樹 広報広聴課長:
 広報活動の期間ということでございまして、委員お示しのとおり、知事選挙につきましては、政治的中立性を確保するための組織的活動の制限に関する条例によりまして、知事の任期満了の日の前九十日に当たる日から選挙期日までの間が広報活動等の制限期間とされております。
 また、この条例の対象外となります知事選以外の自粛期間につきましては、選挙の期間中に広報活動等をすることで、それが政治活動であるとの誤解を招くことのないよう、公示日から選挙期日までの期間が最も長い参院選の選挙期間、これが十七日であることを参考に、それよりも長い三週間と設定しているものでございます。
 委員御指摘の趣旨につきましては、共管する関係部局と共有するとともに、今後とも条例の趣旨を踏まえ、府民に誤解を与えることのないよう、細心の注意を払いながら、広報活動に取り組んでまいります。

西村日加留:
ありがとうございます。私も、このような選挙が終わってからぐちぐちとこういうような質問をするのは嫌です。かといって、党の一顔役である知事という面もありますので、公明正大な選挙が行われるよう、民主主義の根源であると思ってますので、これからは注意いただきまして。選挙が行われるのは分かっているので、モニターといいますか、(知事以外に)差し替えたら済むだけの話だったと、私も思いますので、今後は、来年四月も統一地方選挙がありますので、どうぞそこら辺の配慮をよろしくお願いいたします。

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