府民文化常任委員会 質疑(5)

令和4年10月14日

パラリンピアンの派遣事業の取組について

西村日加留:
本年三月に策定された第三次大阪府スポーツ推進計画では、楽しさをキーワードに、スポーツによる健康づくりやスポーツツーリズムの推進等に重点を置いて、スポーツ施策を戦略的に推進していくと。この計画では、施策の具体的方向性の柱の一つとして、誰もが地域で楽しむスポーツ・健康づくりを掲げ、その中に障がい者スポーツの推進を位置づけ、障がい者スポーツの裾野を広げていくためには、障がいのない人に対しても、障がい者スポーツの魅力を伝えていく必要があると考えます。
 また、昨年開催された東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの競技大会では、大阪ゆかりの選手を含む多くの日本人選手がメダルを獲得するなどの活躍により、多くの国民・府民が感動と勇気を与えられたと私も思っております。本大会では、パラリンピック選手の活躍も目立ち、大会後は障がい者スポーツに対する関心がより一層高まったと認識しています。
 府では、現在、東京二〇二〇大会の開催を受け、オリンピアンと共にパラリンピアンの小学校等への派遣事業を実施していると聞いております。
 そこで、現在、府で実施しているオリンピアン、パラリンピアンの派遣事業の取組について、スポーツ振興課長にお伺いいたします。

杉本当弘 スポーツ振興課長:
オリンピアン・パラリンピアン派遣事業は、子どもたちにスポーツのすばらしさや夢、感動を与えるため、小学校や支援学校にオリンピアン、パラリンピアンを派遣し、自らの体験談や実技指導を通じて、子どもたちのスポーツに対する関心を高めていく事業でございます。
 これまで、ソフトホール、バドミントンなどのオリンピアンと共に、車椅子テニスや車椅子バスケットボールなどのパラリンピアンを派遣し、今年度は新たにパラ競泳のパラリンピアンも加え、障がいの有無にかかわらず、子どもたちに障がい者スポーツへの理解・関心を高めてきたところでございます。
 今年度は、これまで九校に派遣しており、そのうち四校にパラリンピアンを派遣しているところでございます。事業を実施した学校からは、児童がパラリンピアンの講話や実技指導を受けて、継続すること、努力することの大切さが分かったなどの感想が寄せられております。今後とも、これらの取組を通じまして、府民へのスポーツの関心を高め、誰もがスポーツを楽しめる機会の提供に努めてまいります。

車椅子テニス用コートについて

西村日加留:
この取組、オリンピアン・パラリンピアンの派遣というのはすばらしいなと私も感じておりまして、この質問に臨んでいるんですが、そもそも私も、東京オリンピックですね、パラリンピックのほうがすばらしかったと。開会式も、閉会式も、すばらしいものを見さしてもらったなと思っておりまして。車椅子バスケの体験であったり……。

先日も、靭公園で開かれた車椅子テニスの大会を観戦してきました。その大会後に、そのスタッフ、車椅子の選手であったり関係者の方とお話ししている中で、やっぱりいろいろ問題を聞くことができました。というのは、この大阪もしかりなんですが、車椅子体験や練習ができる場所がそもそも少ない。車椅子を持ち込むことで芝を傷めるという施設側の問題であったり、そういう制限がすごいということで、車椅子ユーザーが利用しやすい施設、駐車場等も少ないということを聞いてきました。

しかしながら、この府民文化部では、施設は持っていない、しかしスポーツは振興できるということで。これ要望になるのですが、今後、各部局で--テニスの場合であったら五種類のコートがあると聞いております。グラスコート--天然芝、クレーコート--土、ハードコート--コンクリート、オムニコート--土入りの短い人工芝、カーペットコート--絨毯。車椅子は、このハードコートのコンクリートが最適ということですね。

これからは、施設等、スポーツに関しても、テニスの施設を整理するであったり、増やす場合には、確かにメンテナンスしやすくて健常者の膝等にやさしいオムニコートというのが日本では主流だそうですが、二つに整理するなら、もう一つには、ハードコートのコンクリートコースをぜひ御検討していただくように、部局の中で相談していただきまして、障がい者スポーツのできる場を造るということで、ひとつよろしくお願いいたします。

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