本会議 一般質問(5)

令和元年12月13日

全国豊かな海づくり大会について

西村日加留:
次に、全国豊かな海づくり大会についてお伺いします。
私の地元である堺市の出島漁港や石津漁港を初め、大阪湾には、13の漁港があり、漁業者の皆様方には、府民の皆様の台所に新鮮な魚介類を供給するとともにブランド化などの推進を図り、大阪の漁業のさらなる発展につながる取り組みを行っていただいているところです。これら漁業者の方々からお伺いする中で、天皇陛下、皇后陛下が御臨席される全国植樹祭や国民体育大会など4大行幸啓に位置づけられる全国豊かな海づくり大会の大阪開催を希望する声を私は、よく耳にします。

この大会は、全国多くの都道府県で開催されており、海に面した都道府県のうち開催が決まっていないのは、東京都、岡山県、そして残念ながら大阪府だけであります。本大会は、将来の漁業の振興と発展を図ることを目的に1981年から開催されており、大阪での開催は、大阪湾の魅力やおいしい魚介類を全国にアピールする絶好の機会と考えます。
そこで、ぜひ大阪でも開催すべきではないかと考えますが、環境農林水産部長に御見解をお伺いします。

南部和人 環境農林水産部長:
全国豊かな海づくり大会につきましては、漁業振興による地域の活性化やSDGsに掲げる「海の豊かさを守ろう」などの目標達成の観点から重要な大会と認識しております。
大阪における本大会の開催につきましては、2025年に大阪・関西万博を開催する状況にある中、多額の経費や人員の配置が必要になるなど多くの課題があることから、引き続き国や開催予定の府県などから広く情報収集を行ってまいります。

西村日加留:
今後の開催地は、2020年宮城県、2021年兵庫県、2022年の候補地も調整中と聞いております。大阪は、2025年大阪・関西万博を控えておりますので、私としても万博前に開催することは予算面など厳しいと考えておりますが、G20大阪サミットで海洋プラスチック問題が議題となりましたが、大阪開催を目指すことで大阪湾への府民の関心を高め、その取り組みを加速するという観点からも大変意義あることであると考えます。

私としても、大阪開催の実現に向け、今後も機会を通じて質問させていただきたいと考えております。今回は質問いたしませんが、吉村知事におかれましても、大阪開催について御検討いただくことを強く要望いたして、次の質問に移ります。

大阪漁業の六次産業化推進について

堺の出島漁港では、毎週新鮮な魚介類を販売するとれとれ市を開催しており、市外からも多くの方が訪れ、大変にぎわっております。このような取り組みにより、大阪に豊かな海があることが徐々に認知されつつあると感じますが、まだまだ工夫の余地は、あると考えるところです。

大阪でとれた魚介類の魅力を知ってもらうためには、朝市などの取り組みだけではなく、加工品にするなど販売チャンネルをふやし、また府民やインバウンドの観光客に飲食店で食べてもらう工夫をするなど、さらなる取り組みが必要ではないか。
漁業者の新商品開発や販路開拓など六次産業化を積極的に支援することで利用拡大につなげるべきであると考えますが、府では、大阪でとれた魚介類の利用拡大に向け、どのように六次産業化の推進に取り組んでいるのでしょうか、環境農林水産部長にお伺いします。

南部和人 環境農林水産部長:
府民の豊かな食生活の実現に向け、地産地消を促進し、大阪産(もん)魚介類の利用拡大を図るためには、六次産業化の推進は、大変有効な手法であると考えております。

そのため、これまでからも漁業者による新商品開発や商談会の出展などへの支援に取り組んでまいりました。加えまして、一次産業から三次産業までが近接している大阪の特徴を生かすため、今月三日には、漁業者と水産関連事業者や流通事業者などが一堂に会する交流会を開催いたしました。当日は、活発に意見が交わされ、その結果、大型商業施設での販売に向けた具体的な商談が進められるなど、盛況をおさめることができました。

今後とも、川上から川下までの事業者をつなぐ六次産業化を推進しながら、大阪産(もん)魚介類のより一層の利用拡大に取り組んでまいります。

西村日加留:
部長、ありがとうございました。

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